9ボールのルール:ブレイク・ファウル・9番の扱い
一般的な9ボールとほぼ同じですが、9番が入ったときの扱いだけは場面ごとに変わります。
01基本の3原則
この3つが9ボールの骨格です。8ボールのように「自分のグループを全部落としてから最後の1球」という手順がないぶん、試合の終わり方は突然訪れます。序盤で9番が転がり込めば、そこで決着です。
- 撞くときは、場に残っている最小番号の球へ最初に当てる。
- 最小番号に当てた後は、どの球を落としてもよい。落とせば同じ人が続けて撞ける。
- 9番を合法的に落とせば勝ち。相手の残り球は関係ない。
02ブレイクの条件
ラックは菱形で、頂点が1番、中央が9番、残りの7球は自由に並びます。両者が部屋に入った時点でラックとブレイクは自動実行され、手球はヘッドストリングより後ろに置かれます。
ブレイクが成立するには、1番に最初に当てたうえで、球を1個以上ポケットするか、4個以上の球をクッションに到達させる必要があります。どちらも満たさなければ反則で、相手がボールインハンドから始めます。
ブレイクで球を落とした場合は、そのまま続けて撞けます。落とせなかった場合は相手の番ですが、この時点で台の配置は大きく崩れているので、9番が狙える形になっていることがよくあります。
039番が入ったときの3つの場面
ブレイクの扱いは、8ボールで8番がブレイクで入った場合と同じ考え方です。国際ルールでも、ブレイクで最終球が入ったときは勝ちにせず、フットスポットへ戻して続行します。つまり「ブレイク一発で終わり」は起きません。
- 通常のショットで9番が入った
- 勝ち。最小番号に正しく当てていれば、9番が直接でもコンビでもバンクでも成立します。
- ブレイクで9番が入った
- 勝ちにはなりません。9番はフットスポットへ戻され、試合は続きます。
- 反則をしながら9番が入った
- 得点になりません。9番はフットスポットへ戻され、相手がボールインハンドで再開します。
04ファウルとボールインハンド
反則の中心は「最小番号に当て損ねた」ことです。空振りでも、別の番号に先に当てても同じ扱いで、相手はボールインハンドになります。ボールインハンドでは、手球を台の好きな位置に置いてから撞けます。
手球が落ちた場合(スクラッチ)も反則で、同じく相手のボールインハンドです。このゲームでは、BCA が定める「接触後に球がクッションへ届かなくてもファウル」という規則は採用されていません。弱い当たりでも、最小番号に当てていれば反則にはなりません。
ファウルを恐れて撞かないと、制限時間を使い切ることになります。ターン制限時間は既定30秒で、3〜60秒の範囲で変更できます。
058ボールとの違い
一番大きい違いは、狙う順番が固定されていることです。8ボールは自分のグループ(ソリッドかストライプ)を選べますが、9ボールは常に最小番号。順番を飛ばせないぶん、先の球をどう残すかが常に問われます。
| 項目 | 9ボール(本作) | 8ボール(一般ルール) |
|---|---|---|
| 使う球 | 1〜9番+手球(10個) | 1〜15番+手球(16個) |
| 狙う順番 | 最小番号の球から。順番は固定 | 自分のグループ(ソリッド/ストライプ) |
| 勝ち方 | 9番を合法的に落とす | 自分の7球を落としてから8番を落とす |
| ブレイクの最終球 | 入っても9番はフットスポットへ戻る | 入っても8番はフットスポットへ戻す(国際ルール) |
| ファウル後 | 相手がボールインハンド | 相手がボールインハンド |
| ショップ | 8 Ball Pool と共通 | 9 Ball Pool と共通 |
06判定早見表
| 場面 | 判定 | 次にどうなる |
|---|---|---|
| 1番に当てて球を落とした | 合法 | 続けて撞ける |
| 1番に当てたが球が落ちなかった | 合法(反則ではない) | 相手の番。ボールインハンドではない |
| 2番が残っているのに3番へ先に当てた | 反則 | 相手がボールインハンド |
| 手球がポケットした | 反則 | 相手がボールインハンド。落とした球は数えない |
| 9番を直接落とした | 勝ち | 試合終了 |
| ブレイクで9番が入った | 無効 | 9番をフットスポットへ戻して続行 |
| 反則しながら9番が入った | 無効 | 9番を戻し、相手がボールインハンド |
袋とじ判取帖
9ボールで判定に迷う9場面を、1件1枚の袋とじにしました。開くと根拠と出典が出ます。全9件。
勝ち継続反則朱の検印は判定の種別
九番が入った勝ち
最小番号に正しく当てたうえで9番がポケットしたら、その時点で勝ち。直接でもコンビでもバンクでも同じ扱いで、相手の残り球は数えない。
公式/出典: FO
ブレイクで九番無効
ブレイクで9番が入っても勝ちにはならない。9番はフットスポットへ戻され、試合はそのまま続く。ブレイク一発で終わることはない。
公式/出典: FO
反則と九番反則・無効
反則をしながら9番が入った場合も得点にならない。9番をフットスポットへ戻し、相手がボールインハンドで再開する。
公式/出典: FO
最小番号に当てず反則
残っている最小番号に最初に当て損ねると反則。空振りでも、別の番号へ先に当てても扱いは同じで、相手にボールインハンドが渡る。
公式/出典: FO
手球が落ちた反則
手球がポケットに入ると反則(スクラッチ)。相手はボールインハンドで好きな位置に手球を置いて撞ける。この時落とした的球は得点にならない。
公式/出典: FO
当てたが入らず継続
最小番号に当てたが球が落ちなかった場合は反則ではない。相手の番に移るだけで、ボールインハンドは与えない。
公式/出典: FO
ブレイク不成立反則
ブレイクで1番に当てても、球を1個も落とせず、クッションへ届いた球が4個未満なら反則。相手がボールインハンドから始める。
公式/出典: FO
九番以外を落とした継続
最小番号に正しく当てていれば、9番以外の球を落としても合法。落とした人はそのまま続けて撞ける。落とした球が小さい番号でなくても構わない。
公式/出典: FO
弱い当たり継続
接触後に球がクッションへ届かなくても、このゲームでは反則にしない。ごく弱く当てて手球を隠すセーフティが成立するのは、この仕様のため。
公式/出典: FO
出典の略号はこの帳面についての一覧に対応しています。