九九球判取帳

9ボールのルール:ブレイク・ファウル・9番の扱い

一般的な9ボールとほぼ同じですが、9番が入ったときの扱いだけは場面ごとに変わります。

更新 · 2026-10-26

01基本の3原則

この3つが9ボールの骨格です。8ボールのように「自分のグループを全部落としてから最後の1球」という手順がないぶん、試合の終わり方は突然訪れます。序盤で9番が転がり込めば、そこで決着です。

  • 撞くときは、場に残っている最小番号の球へ最初に当てる。
  • 最小番号に当てた後は、どの球を落としてもよい。落とせば同じ人が続けて撞ける。
  • 9番を合法的に落とせば勝ち。相手の残り球は関係ない。

02ブレイクの条件

ラックは菱形で、頂点が1番、中央が9番、残りの7球は自由に並びます。両者が部屋に入った時点でラックとブレイクは自動実行され、手球はヘッドストリングより後ろに置かれます。

ブレイクが成立するには、1番に最初に当てたうえで、球を1個以上ポケットするか、4個以上の球をクッションに到達させる必要があります。どちらも満たさなければ反則で、相手がボールインハンドから始めます。

ブレイクで球を落とした場合は、そのまま続けて撞けます。落とせなかった場合は相手の番ですが、この時点で台の配置は大きく崩れているので、9番が狙える形になっていることがよくあります。

039番が入ったときの3つの場面

ブレイクの扱いは、8ボールで8番がブレイクで入った場合と同じ考え方です。国際ルールでも、ブレイクで最終球が入ったときは勝ちにせず、フットスポットへ戻して続行します。つまり「ブレイク一発で終わり」は起きません。

通常のショットで9番が入った
勝ち。最小番号に正しく当てていれば、9番が直接でもコンビでもバンクでも成立します。
ブレイクで9番が入った
勝ちにはなりません。9番はフットスポットへ戻され、試合は続きます。
反則をしながら9番が入った
得点になりません。9番はフットスポットへ戻され、相手がボールインハンドで再開します。

04ファウルとボールインハンド

反則の中心は「最小番号に当て損ねた」ことです。空振りでも、別の番号に先に当てても同じ扱いで、相手はボールインハンドになります。ボールインハンドでは、手球を台の好きな位置に置いてから撞けます。

手球が落ちた場合(スクラッチ)も反則で、同じく相手のボールインハンドです。このゲームでは、BCA が定める「接触後に球がクッションへ届かなくてもファウル」という規則は採用されていません。弱い当たりでも、最小番号に当てていれば反則にはなりません。

ファウルを恐れて撞かないと、制限時間を使い切ることになります。ターン制限時間は既定30秒で、3〜60秒の範囲で変更できます。

058ボールとの違い

一番大きい違いは、狙う順番が固定されていることです。8ボールは自分のグループ(ソリッドかストライプ)を選べますが、9ボールは常に最小番号。順番を飛ばせないぶん、先の球をどう残すかが常に問われます。

9ボールと8ボールの比較(8ボール側は国際ルールの一般則)
項目9ボール(本作)8ボール(一般ルール)
使う球1〜9番+手球(10個)1〜15番+手球(16個)
狙う順番最小番号の球から。順番は固定自分のグループ(ソリッド/ストライプ)
勝ち方9番を合法的に落とす自分の7球を落としてから8番を落とす
ブレイクの最終球入っても9番はフットスポットへ戻る入っても8番はフットスポットへ戻す(国際ルール)
ファウル後相手がボールインハンド相手がボールインハンド
ショップ8 Ball Pool と共通9 Ball Pool と共通

06判定早見表

よくある場面の判定
場面判定次にどうなる
1番に当てて球を落とした合法続けて撞ける
1番に当てたが球が落ちなかった合法(反則ではない)相手の番。ボールインハンドではない
2番が残っているのに3番へ先に当てた反則相手がボールインハンド
手球がポケットした反則相手がボールインハンド。落とした球は数えない
9番を直接落とした勝ち試合終了
ブレイクで9番が入った無効9番をフットスポットへ戻して続行
反則しながら9番が入った無効9番を戻し、相手がボールインハンド

袋とじ判取帖

9ボールで判定に迷う9場面を、1件1枚の袋とじにしました。開くと根拠と出典が出ます。全9件。

勝ち継続反則朱の検印は判定の種別

  1. 九番が入った勝ち

    最小番号に正しく当てたうえで9番がポケットしたら、その時点で勝ち。直接でもコンビでもバンクでも同じ扱いで、相手の残り球は数えない。

    公式/出典: FO

  2. ブレイクで九番無効

    ブレイクで9番が入っても勝ちにはならない。9番はフットスポットへ戻され、試合はそのまま続く。ブレイク一発で終わることはない。

    公式/出典: FO

  3. 反則と九番反則・無効

    反則をしながら9番が入った場合も得点にならない。9番をフットスポットへ戻し、相手がボールインハンドで再開する。

    公式/出典: FO

  4. 最小番号に当てず反則

    残っている最小番号に最初に当て損ねると反則。空振りでも、別の番号へ先に当てても扱いは同じで、相手にボールインハンドが渡る。

    公式/出典: FO

  5. 手球が落ちた反則

    手球がポケットに入ると反則(スクラッチ)。相手はボールインハンドで好きな位置に手球を置いて撞ける。この時落とした的球は得点にならない。

    公式/出典: FO

  6. 当てたが入らず継続

    最小番号に当てたが球が落ちなかった場合は反則ではない。相手の番に移るだけで、ボールインハンドは与えない。

    公式/出典: FO

  7. ブレイク不成立反則

    ブレイクで1番に当てても、球を1個も落とせず、クッションへ届いた球が4個未満なら反則。相手がボールインハンドから始める。

    公式/出典: FO

  8. 九番以外を落とした継続

    最小番号に正しく当てていれば、9番以外の球を落としても合法。落とした人はそのまま続けて撞ける。落とした球が小さい番号でなくても構わない。

    公式/出典: FO

  9. 弱い当たり継続

    接触後に球がクッションへ届かなくても、このゲームでは反則にしない。ごく弱く当てて手球を隠すセーフティが成立するのは、この仕様のため。

    公式/出典: FO

出典の略号はこの帳面についての一覧に対応しています。